
webを使ったファンドレイジング支援でお金の流れを変える CONGRANT(コングラント)
NPO法人の方とお話する中で、どの団体も寄付獲得の悩みは持っていらっしゃると感じます。webでの寄付を集めたいけれどうまくwebサイトを活用できていなかったり、オンライン決済を導入していない団体様もいらっしゃるかと思います。
webでの寄付獲得やオンライン決済はハードルが高い!導入にお金がかかる!と感じている方に知っていただきたいサービス、CONGRANT(コングラント)
2017年9月のローンチから1年で、導入団体数は100以上!
今回、コングラントを提供する、リタワークス株式会社の荒木さんにお話を伺いました。
荒木さんは学生時代、NPO法人でインターンをする中でリタワークス株式会社に出会い、現在はNPOのWEB制作・コングラントのサポートをしています。多くのNPOと関わってきたからこそ感じる、コングラントの魅力や活用ポイントもお伺いしたいと思います!
サービス概要
コングラントは一言で言うと、ファンドレイジング支援ツールです。
寄付や会費のオンライン決済を目的に導入する団体が多いですが、決済以外にも支援者情報の管理やファンドレイジングページの作成なども行えます。
オンライン決済
クレジット決済導入の審査が不要なので、法人格のない任意団体でも導入できます。また、最短即日で開始できるスピード感が魅力です。
ファンドレイジングページ(クレジット決済つきLP)
ブログを書くような操作感で簡単にファンドレイジング用のページを作成できます。
構成など、アドバイスを受けながら作成することも可能です。
金額に関しては、初期費用0円のフリープラン、ライトプランがあるのもうれしいですね。
支援者管理
ファンドレイジングページで決済が行われると、そのまま支援者管理にデータが入力されます。
領収書作成機能などもありバックオフィス業務を効率化できます。
寄付決済手数料0%キャンペーン
コングラントで寄付募集を始める団体を応援するため、累計寄付額20万円までのクレジット決済手数料を免除するキャンペーンを実施しています。
※対象は2019年6月1日以降に有料プランを契約した団体
導入事例
導入している団体の活動内容は様々です。規模も幅広いのですが小規模な団体様が多く、審査なしで簡単にクレジット決済を導入できることから利用に踏み切る団体が多いようです。
市民活動として活動してきた歴史ある団体も多く、若い方・新しい支援者を増やしたいという動機で導入されることもあるそうです。
NPOだけでなくすべての非営利団体で使用可能で、任意団体、公益財団法人、一般社団法人、株式会社などの活用事例もあります。
サービス誕生のきっかけ
コングラントはNPO職員の要望から生まれたそうです。
リタワークスは2016年にNPO向けのweb制作のサービス(NPO Webider)を開始し、多くのNPOと関わってきました。
web制作でNPOをサポートする中で、「オンライン決済を導入したいのにクレジットの審査が通らない!」という声が多いことを受け、スタートアップや小規模の団体でもオンラインで寄付を集められる仕組みをつくろう、という思いでできあがったのがCONGRANT(コングラント)です。
サービス概要でご紹介したように、オンライン決済を集めるための仕組みが複数用意されているのももちろんですが、ファンドレイジングページの作成など、荒木さん含めたNPOチームがアドバイス、サポートをしてくれるそうです。とても心強いですね。
サービス導入の手順
CONGRANT(コングラント) のサイトの「新規登録はこちら」から申し込みを行います。
申し込みフォームに団体名や電話番号などの簡単な情報を入力し、利用プランやコングラントのページを作成する際のURLを入力します。
団体ホームページで活動内容や団体情報の確認が行われた後、導入となります。
クレジット会社の審査は不要です。
ページを作成後、最短だと即日で公開されます。
団体によっては17:00頃申し込みをし、18:00には公開できた、というケースもあるそうです!
驚きのスピード感ですね!
今後の展開
CONGRANT(コングラント)のテーマは、「日本のどこかの小さな活動に真剣に応えていくファンドレイジングツール」。
「お金の流れを変えていきたい」という思いのもと、知名度が低い団体や規模が大きくない団体も手軽・簡単に寄付を集められるようにしていきたい、と語ってくださいました。
そのために、機能面とサポート面の改善で下記を実現したいと考えているそうです。
①小規模の団体のファンドレイジングを活性化
特に小規模の団体が苦手とする、「自分たちの活動に応援を集める(=ファンドレイジング)」をもっと応援していきたいと思います。
決済手数料0%のプランもそうですが、NPOがファンドレイジングに挑戦するハードルを下げるために、機能・サポートを充実させていきます。
②支援者管理をより使いやすく
支援者管理機能を改善し、団体と支援者のコミュニケーションの活性化を目指しています。
領収書発行などの機能で、バックオフィス業務を効率化して楽にしていくことで支援者との関係構築に使う時間を増やして欲しいという思いもあります。
もともとNPOでインターンをしていた荒木さんですが、CONGRANT(コングラント)の提案やサポートをする中で、「どうやって寄付を集めればいいのかわからない」と、資金調達に困っている団体の多さに驚いたそうです。
やはり資金調達の課題はどの団体も抱えているものなのですね。
終わりに
荒木さんのお話の中で、「お願いする」ということが苦手な団体が多いと感じるというのが印象的でした。寄付をお願いする、活動の拡散をお願いする、というのが苦手というイメージですね。
寄付して欲しい!とwebで伝えるのが苦手な方も、気軽に情報発信ができる場としてファンドレイジングページを活用し、自分たちの活動を伝えていけばお金の流れが変わる第一歩になるのかなと感じました。
荒木さんありがとうございました!