
【NPO向け広告】Google Ad Grantsで関心の高い支援者を募ろう
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Googleで検索すると、検索結果の画面に広告が表示されるのをご存知でしょうか。
この広告は本来広告主が広告費を負担する有料広告ですが、NPO法人向けの『Google Ad Grants(グーグルアドグランツ)』では、このような広告を毎月10,000米ドル分無償で掲載できます。
Google Ad Grants(グーグルアドグランツ)とは
GoogleがNPO法人向けに提供する『Google for Nonprofits』の1つに、『Google Ad Grants(グーグルアドグランツ)』があります。
毎月10,000米ドル、日本円でおよそ100万円分の広告を無償で掲載できます。
広告は検索語句に対して配信することができます。
例えば『寄附』と検索された場合に広告が掲載されるように設定することができるので、寄附に興味のある検索ユーザーや、寄附先を探している検索ユーザーに広告を配信することができます。
これらのユーザーは、『寄附』で検索しないユーザーに比べて、『寄附』に対する関心が高く、NPO法人の支援者になりうるユーザーと考えられます。
このように支援者になりうるユーザーに対してアプローチをすることで、寄附金の募集をはじめ、ボランティアの募集、NPO法人の認知度の向上などに役立てることができます。
Google Ad Grantsの3つのメリット
Google Ad Grantsには主に3つのメリットがあります。
1.毎月10,000米ドル分の広告が無償で掲載できる
日本円で100万円分の広告を、広告費を払わずに掲載できます。
活動資金が少なく、広告にお金をかけている余裕のないNPO法人でも、認知度を上げて活動の支援者を増やしたり、寄附金を募ったりすることができます。
2.検索広告の特性を活かし、関心の高いユーザーに訴求できる
どの検索語句に対して広告を掲載するか指定ができるため、関心の高いユーザーに対してアピールすることができます。
また広告をクリックすると広告主のwebサイトに遷移するため、そのまま寄附やボランティア参加の説明会への申し込みなど、検索ユーザーの気持ちが熱い状態のままアクションを起こしてもらうこともできます。
3.効果を数値として確認し、分析ができる
検索広告では、広告がどの検索語句で何回表示され、何回クリックされ、何回ユーザーがアクションしたかを数値で確認することができます。
例えば『寄附』と『寄附 控除』の2つのキーワードで広告を配信したとします。
『寄附』は表示回数(=検索回数)も多く、クリックも多いものの、実際に寄附までに至ったユーザーは少ない結果となりました。
一方、『寄附 控除』では『寄附』に比べ、表示回数もクリックも少ないものの、実際に寄附に至ったユーザーが多かったとします。
その場合、『寄附』への広告配信を弱めて、『寄附 控除』の配信を強めたり、『寄附 控除』に関連の高い別のキーワードを追加したりすることで、より効率良く多くの寄附金を募ることができます。
Google Ad Grantsの利用資格
Google Ad Gratnsを利用するには下記の条件を満たしていなければなりません。
- Google for Nonprofitsに申し込んでいること
- 特定非営利団体法人として認定を受けていること
- 申し込みに必要となる条件(不当差別や、寄付の受領および使用について等)に同意していること
- 十分なコンテンツを含む公開中のwebサイトがあること
- 以下の団体ではないこと[政府の事業体および機関、病院、健康管理団体、学校、保育所、学術機関、大学(ただし教育団体の慈善事業部門は除く)]
Google Ad Grantsの利用資格の維持について
上記の条件を満たしているNPO法人であれば、Google Ad Grantsを利用することができます。
しかし下記の条件を満たさなければ、利用開始後、利用資格を維持することができないため注意が必要です。
- 広告のリンク先のドメインは1種類のみを使用すること
- 月に一度はAdWordsアカウントにログインし、90日ごとに最低1箇所の更新を行うこと
- 広告とキーワードが団体の活動内容に一致すること
- 商業広告ではないこと
- 広告のリンク先が、他のwebサイトへのリンクが大部分を占めるwebサイトではないこと
- 金融商品の広告、または自動車、船舶、財産の寄贈を求める広告でないこと
- リンク先のwebサイトにGoogle AdSenceの広告やアフィリエイト広告のリンクを表示していないこと
「月に一度はアカウントにログインし、90日ごとに更新が必要」というのは少々手間かもしれません。
最初に広告を設定した後、アカウントを運用する余裕がなく、そのまま放置してしまえば利用できなくなってしまいます。
できるだけ余裕のある担当者をつけたり、毎月1日にアカウントを開き更新するようアラートを設定したり、場合によっては外部からの運用支援を受けることも検討してみると良いでしょう。
Google Ad Grantsの始め方
Google Ad Grantsを始めるには、
- TechSoupにて「アカウント作成」&「確認トークン取得」
- Google for Nonprofitsにて「無償ツール利用申請」
- Google AdWords内にて「Ad Grants用アカウント」の作成
- Google AdWordsとGoogle for Nonprofitsの紐づけ
が必要です。
アカウントの作成手順自体は簡単です。
詳しくは『Google Ad Grants(グーグルアドグランツ)のアカウント開設の流れ』をご覧ください。
是非100万円分の広告費を活用しましょう
Google Ad Grantsを利用して支援者を募りましょう。
活動資金や人手が今より集まり、活動の幅を広げることができるかもしれません。
またNPO Marketing Laboでは今後、Google Ad Grantsの基礎知識や運用のコツ、事例もお届けしていきたいと思います。
☆Google Ad Grants運用のための基礎知識&運用のコツ☆